インナーチャイルドセラピーで心を癒す

インナーチャイルドって知っていますか?

「内なる子ども」と言われています。

幼少期に辛い経験をした時、これ以上苦しまないように辛い感情を心の奥に押し隠したことがあるでしょう。

しかし、忘れ去ったと思っていても、完全に忘れることはできません。

内なる幼い子どもは、苦しんでいて、注意をひくために色んな場面で影響を及ぼしてきます。

私も、辛い幼少期がありました。

長らく記憶の奥底に辛い過去は沈めて、完全に忘れ去っていたと思っていました。

でも、生きているといろんな場面で人間関係が上手くいかないのです。

自分の潜在意識の奥深いところで私の思考を制限する見えない力があることに気付きました。

ずっと辛い過去から逃げて向き合わず、生き抜けていけるだろうと思っていたけれど、内なる子どもから逃げることはできませんでした。

内なる子どもは自分の精神、身体の細胞レベルに宿っていて、忘れてもその宿命からは逃れられません。

そうして、やっと私はインナーチャイルドに対峙して癒しのセラピーをすることにしました。

辛い過去と向き合うことは、正直怖かったです。

でもこのままでは前進はできない、人としての成長もできないという悟りを得て、インナーチャイルドを癒しはじめました。

そんな私のインナーチャイルド セルフ セラピーについて、お伝えしたいと思います。

目次

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドとは、幼少期からの体験から徐々に培って生まれてきた自分の中にいる子どもです。

自分は今は大人だけど、潜在意識の奥深くに小さな子どもが隠れています。

幼少期の辛い記憶を背負ったまま、忘れ去られていた傷付いた子どもが、いろんな場面で潜在意識の中から干渉してくるのです。

人間関係が上手くいかなかったり、思考のパターンや思考のクセは、インナーチャイルドが干渉してきていることが往々にしてあります。

インナーチャイルドを放置していたら何ら解決はしません。

インナーチャイルドと対峙して、傷ついた心を癒していかなければ、自己成長はありません。

インナーチャイルドを癒すことが最優先で必要な事なんです。

インナーチャイルド セラピー

インナーチャイルドを癒すために、まずは忘れている幼少期に気持ちを退行させていきます。

インナーチャイルド セラピー
目を閉じて
6歳の頃の自分の姿を想像してみてください。6歳の頃の自分を抱きしめてください。笑顔で「〇〇ちゃん、大好きだよ」と伝えてください。それができたら
次は3歳の頃の自分の姿を想像してみてください。(繰り返し)
次は2歳(繰り返し)
次は1歳(繰り返し)
次は0歳(繰り返し)このように生まれた時まで遡って瞑想して、インナーチャイルドを癒していくと共に、封印されていた記憶が蘇ってきます。
その辛い記憶こそが、自分のマインドブロックになっている可能性があります。
辛い記憶を認識して状況を分析し、ポジティブな結論を出すことによってインナーチャイルドは更に癒されていきます。
私の場合、親との関係が悪く深く憎んでいたことがありました。
私の母親は育児放棄の上、口を開けば怒鳴ることしかできない人でした。
クリスマスや誕生日のお祝いなんて一度もなく、まともな会話すらしたことがなかったのです。
小学校2年生のときに同級生からいじめられて、とても辛かったけど親が怖かったため相談できませんでした。
一人で苦しんだ挙句、7歳でパニック発作を発症しました。
当時はインターネットもない時代で、パニックの知識も皆無で相談できる大人もいない状況でした。
発作が起こるたび、見ている世界は同じなのに違う次元に飛ばされたような恐ろしい感覚に襲われていました。
発作が起きると「早く元の次元に戻って!」と気が狂いそうな恐怖と戦いながらバタバタ足を動かしたりしてました。
本当の自分に戻れなくなるかもしれない、という恐怖。
自分が自分じゃなくなる感覚。
7歳の私はこの恐ろしい発作について知識がないため、頭がおかしくなったのか心霊現象だとずっと思っていました。
この発作は10年以上続きましたが結局誰にも相談することは出来ず、一人で耐えて隠し通してきました。
長年の苦しみを潜在意識の奥深くに追いやったつもりでも、結局色んな局面で現れてきました。
人と仲良くなれない、人付き合いの距離感も理解できませんでした。
そんな中、衝撃を受ける出来事がありました。
ジョハリの窓診断をした時、秘密の窓が異常に大きかったことに衝撃を受けました。
自分は世間一般的にまともな人生を歩んでいると思っていたのに、そうではないことを思い知りました。
誰にも打ち明けられない苦しみを抱えていることを思い出した瞬間でした。
自分のことを知ってもらいたくても自己開示することができない見えない力がいつも働いていました。
自分の過去や苦しみを打ち明けたところで
誰からも理解されない。
誰もわかってくれない。
そんな思いがいつも頭の中にあったせいか、心を開くことができずにいた自分に気付きました。
でも今回インナーチャイルドセラピーを行って、幼少期の記憶が自然と溢れるように蘇ってきました。
毒親だと思っていた母親が、3歳の小さなわたしを抱っこしていたこと。
まだ箸が持てない1歳の私に、肉じゃがを小さく切って箸で口に運んでくれたことも。
セラピーを行う前までは
「愛されていなかった私」「酷い母親」という記憶しかなかったのに
セラピーを行った後は
「愛されていた私」「模範的な母親」に解釈が変わりました
インナーチャイルドは愛を得るために癇癪を起したり気をひこうとするようです。
そう思うと、他者からの愛を得るために同情をよそうため可哀そうな部分にだけスポットライトを当てていたのかもしれません。
自分を取り巻いていた環境や家族の状況を鑑みてみると、自分が不幸だと思っていた過去は幻影で、事実はもっと温かなものに気付きました。
口を開けば怒鳴るばかりだった母親も
3人の子どもを育てながら祖母の面倒を見て、白米は釜戸で焚き、お風呂は薪で焚き、牛の世話をしながら、日の出の前に畑へ出かけ、日が暮れるまで農作業をしていた記憶を思い出し…。
こんな状況であれば、言うことを聞かない子どもを怒鳴ってしまう心境が少しはわかるようになりました。
私も2人の子どもを育てているので、3人育てるだけでも相当の心労もあったろうに。
幼い私はそんな状況など分からず、ただ怒鳴る恐ろしい母親には「愛されてなかった」との感情しか持てなった。
過去の記憶を呼び戻すことで、今だから理解できることもあります。
過去は変えられないけど、どこにスポットライトを当てるのか、どう解釈するかで心の安定は全く違うものになります。

まとめ

過去の記憶を呼び戻すことは辛い作業です。

ですが、過去の苦しみは闇に葬るのではなく、あるがままに受け入れ状況を冷静に分析しましょう。

あなたを苦しめた相手の状況もわかれば、解釈は随分と変わるものです。

あなたを苦しめた相手にもそうせざるを得ない状況や環境があって苦しみを抱えているものです。

苦しみや恐怖の出来事もリフレーミングしてみましょう。

あらゆる出来事は多面性であり、ネガティブな部分にスポットライトが当たっていただけかもしれません。

見方を変えれば感じ方も変わりますね。

過去の辛かった思い出は全くの別物になってくるでしょう。

また、そんな辛い過去の産物であるインナーチャイルドですが、過去を塗り替えても完全に消えることはありません。

白地の布に落ちた墨汁が、一回染みてしまうと通常の洗濯では落ちないように、あなたの中にいます。

毎日、マインドフルネスでインナーチャイルドを抱きしめましょう。

「〇〇ちゃん、大好きだよ」って笑顔で声をかけてあげましょう。

インナーチャイルドを癒すことで、

「自分は愛される価値がある」

「自分は存在する価値がある」

「自分は生きる価値がある」

自己肯定感が上がってきます。

マインドフルネスでは「今、ここ」に集中して「気付き」を得ることが大事です。

毎日、インナーチャイルドを癒し苦しみを浄化することで、他者に対する態度が変容してきます。

自分が幸せだからこそ、他者にも穏やかな気持ちで接することができるのです。

もう自分を犠牲にしてまで他者に尽くす必要はもう要りません。

インナーチャイルドはいつもあなたの心の中にいます。

傷付いた子どもを見捨てたりしないで。

毎日笑顔で抱きしめてあげる、声をかける。

たったそれだけで、毎日が穏やかに過ごせるようになるでしょう。

明日は今日より輝けますように。

 

 

 

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