転機(トランジション)って
聞いたことがありますか?
人生の転機(トランジション)が訪れた時
焦らずに乗り越えていく方法について
お伝えしたいと思います。
目次
トランジションの3つの分類
人生、長い間生きていると、色々な転機が訪れます。
今までに様々な決断をしてきたでしょう。
時には、「この決断は失敗だった」と思ったり
はたまた「この転機は最大のチャンス!」ということもあるでしょう。
シュロスバーグ( Nancy K. Schlossberg )は
トランジションを人生上の出来事と捉え
①予測していた転機 (anticipated transitions)
②予測していなかった転機 (unanticipated transitions)
③期待していた出来事が起こらなかった転機 (non-event transitions)
の3つに分類しました。
イベント型(予期したこと、期待したことが起こること)
就職、転職、失業、引っ越し、結婚、出産、病気、親族の死等
ノンイベント型(予期したこと、期待したことが起こらないこと)
希望した会社に就職できない、昇進できない、結婚できない、子供ができない等
たしかに、【転機と捉えるイベント】は
誰にも起こりうるイベントですよね。
私の場合は、予期したことが起こらなかった時が
一番感情が揺れます。
万全の策をしていたにも関わらず悪い結果になった時とかですね。
シュロスバーグは
人生において何が起こっているのかを探索し、理解し、
対処できるようになることを援助するための実践的な対処法を構築しました。
シュロスバーグの4Sモデル
シュロスバーグが構築した対処法は
<ステップ1> 転機を見定める
<ステップ2> リソース(資源)の点検=4S点検
①状況 (Situation)
②自己 (Self)
③支援 (Support)
④戦略 (Strategy)
<ステップ3>受け止め、対処する
4つの内的資源を、転機を乗り越えるために
それぞれ点検していき、具体的戦略を立てていくんですね。
それでは、4Sを詳しく点検していきましょう。
①状況(Situation)
原因:この状況がおきた原因は? 何を選択して生じたか?
予期:予測することが可能であったか? 突然起こったのか?
期間:一時的なのか? 永続的なことか?
体験:過去に同じような経験をしたことがあるか?その時の気持ちや状況は?
ストレス:この問題以外に抱えているストレスはあるか?
認知:状況をどのように捉え受け止めているか?好機なのか?危機なのか?
②自己(Self)
仕事の重要性:どの程度重要か? どの部分(地位、給与等)に興味があるか?
仕事と他のバランス:家庭、趣味、地域活動等のバランスは?
変化への対応:立ち向かうか? 受容するか?
自信:自信があるか? 新しいことに挑戦しようとしているか?
人生の意義:どのような意義を持っているか?
③支援(Support)
良い人間関係:必要とする援助を友人、家族から得られるか?
励まし:自分の成功を期待し励ましてくれる人はいるか?
情報:方法や情報を収集できるか?
照会:知識や情報の提供者はいるか?
キーパーソン:重要な情報を提供してくれる人はいるか? その人からの支援は望めるか?
実質的援助:経済的な支援など実質的な援助を望めるか?
④戦略(Strategies)
状況を変える対応:可能性の探索、新たな訓練を受ける等を実行しているか?
認知・意味を変える対応:転機の持つ意味をプラス思考に変えるように試みているか?
ストレスを解消する対応:リラクゼーションや運動等でストレス解消を図っているか?
転機を客観視する
以上の4Sを細かく点検すると
様々な気付き、発見があり解決策が見えてきますよね。
また、転機を客観的に把握できるように
3つの視点があります。
②転機の最中(空虚と混乱)
③転機の終わり(嘆き、受容)
まとめ
突然やってくるかもしれない転機(トランジション)。
ある日突然失業し、転職活動を強いられることもあるでしょう。
出産を機に育児に専念するか、更なるキャリアアップを目指すか
転機の度に、新しい可能性が見えてきます。
転機が訪れても、嘆いてないで
4S点検をしましょう!
転機は自らを内観する良い機会になります。
これからどう生きていくか。
どのような未来を歩んでいくのか。
納得のいく生き方を選択することができます。
きっと良い解決案が見つかって、明るい未来を切り開くことが
できますよ!
明日は今日よりも輝いていますように。